
*7/20テレビ朝日放送「たけしのTVタックル」
ワタクシはニュースとドキュメンタリー番組以外はほとんどテレビを見ないのであるが、このTVタックルは時折、出演者同士が熱くなってバトルを繰り広げたりするので面白くタマに見ております。
先週のこの番組のお題がちょっと面白かったので・・・。
写真に写っているこの方、お綺麗な方ですけど、アニマルライツセンターとかのNPO法人の代表でいらっしゃいます。
このNPOのHPを見ると、動物園や水族館の動物、身近なペット、肉食に供される動物等々、人間の管理下に置かれている動物は「動物としての尊厳、動物としての本来の姿を全て奪われています。」と書かれております。
そして、「私たち日本人は、動物への扱いを通して(中略)、命を軽視する心、これらが当たり前であると学んできてしまいました。」とあります。
ワタクシも動物園や水族館についてはチョット批判的ではありまして。
狭い檻や水槽の中で一生を過ごさなけりゃならない動物を見ていると、ホントはもっと広いジャングルや大海原で暮らす権利があるはずだよなぁ、と思ったりして動物園や水族館は無くてもよろしいのでは、と考えたりもするのですが・・・。
人間も動物も自然の中の生き物として同じですから、自然の中であるがままに生きる、と云うのが基本だとは思いますけど、図らずも人間だけが他の動物を管理する能力を身に付けたことで、家畜が生まれ、ペットが生まれ、動物鑑賞の娯楽施設が生まれ、と自然とは逆行した世界を作りあげてしまったわけなのですね。
その昔、中山峠にミニ熊牧場見たいなのがあって、クマさんが檻に入れられただけで飼われていましたけど、これなんかは明らかな虐待ですね。こういうのを見るとこのNPOの女性が言ってることも一理あるかなと思いますけど、だからといって「命を軽視する心がが当たり前と学んできた」とは云えませんね。このヒトは別として。
子供の頃に虫取りをして標本を作ったり、セミの脱皮を徹夜で観察したり、アリを捕まえてビンの中に閉じ込めて巣のできる様子を眺めたり、こういうのもこの方に云わせると虐待になるんでしょうね。トンボ獲ったりしたことないのかね。
動物の命に対する人間の態度として「許容される範囲」と云うのがあるのだと思います。その最たるものが食料として動物の命を貰うと云うこと。食べるときに「いただきます」と云うのはその命をいただくことに感謝をする言葉なのです。
この方はベジタリアンのようだけど、植物だって生き物なんだから、自然の中であるがままに、となると植物自らが種を撒く前に摘み取られて食べられるのは自然とは云えないと思いますけどね。イチゴなんか種を出す直前の姿を見るとちょっとグロです・・。
ワタクシは積極的に動物園や水族館に行きたい方ではないですけどね、この方の云われるように、飼われている動物がすべて「虐待」を受けているとは思いませんね。シマウマだってライオンに追っかけられて生きたままハラワタ食われるよりは、餌の心配のない動物園で一生を終えるのも悪くないんじゃないだろうかね。
それより何より、動物園や水族館で見る子供の喜ぶ顔が一番じゃないのかな。この地球が如何に多様性に富んだ星であるか(そんなムツカシイことは判らんか)、もし動物園がなかったら、アフリカのサバンナまで行くのに入場料ではとても行けないんだよ、とオトーサンが教えてあげる大事な場所だと思うけど。