ひねもすのたりの日常&時々非日常

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追憶 富公のラーメン

普段のワタクシのランチはお弁当持参。

会社にも弁当の宅配とか来てるけど、ほとんど揚げ物オールスターズメニューですぐに飽きちゃう。

たまぁーに、カップラーメンが食べたくなってコンビニに走ることも。

今日はお外に出たので珍しく外食なのです。

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やって来たのは、札幌中心部のとある地下街。先月ざるそば大盛に参ったお店の本店。

お昼時ではあるけれど、長蛇の列。さすがコスパなんだろうなぁ。

ワタクシはランチは並んでまで食べるものではない、と決めておりますので早速別な選択肢を。

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ある居酒屋さんがやってるランチ。ヨンキュッパ。1コイン以下に見えるけど消費税別で523円也。
お味・ボリュームともまずまずだけど、ザンギは出来合いのような感じだったなぁ。

今を去ること20年以上前。ワタクシ、ラーメンにハマった時期がございまして。

札幌のラーメン横丁はもとより、札幌市内のラーメンを食べ歩いておりました。

札幌のラーメン店は、味噌ラーメン発祥の店として「三平」がつとに有名ですけど、ワタクシには「富公(とみこう)」と云うお店に強烈な印象と云うか思い出があります。

このお店がいつごろから札幌にあったかは定かではないんですが、ワタクシが中学生であった昭和40年代までは、札幌中心部の「カナリア」と云う手芸洋品店の近くにありました。

その後、狸小路6丁目だか7丁目に移転をしました。ワタクシが通っていたのは狸小路のお店でした。

何が強烈だったのか、と云うとこのお店のオヤジさんのキャラ。

ワタクシが知っているのは50年配のオヤジさんだったけど、この方まず愛想と云うものがありません。

「こんちは」と行っても「いらっしゃい」はありません。「オウッ、とかオッス」とかなんだわ。

それだけならまだ良いんだけど、空いてる席に適当に座ろうとしたら、「そこアンタの席でないっ!詰めてこっちに座れ!」お客は「ハイ、すいません。」とか云って完全に主客転倒。

食べ終わって、「ご馳走さん」と云っても「ありがとうございました」はなくて、その時もやっぱり「オウッ、とかオッス」とかで。

レジはなくて、食べ終わるとカウンター越しにオヤジさんにお金を渡すんだけど、オヤジさんは八百屋の前掛け見たいのをしてて、お釣りはその前掛けのポケットからジャラジャラ音を立てて小銭を出してました。

ある時、店に向かおうとして狸小路を歩いていたら、向かいからオヤジさんが歩いてくるのでした。

「あれ?お店休みかいな。」と思って行ったら、店は開いていて、なんとお客が数人カウンターに座っておりました。

「いま、オヤジさんその辺歩いていたぞ。」と云ったら、「なんだか、今日は作りたくねぇ。」とか云って店出て行ったよ、だって。10分ほど待っていたら帰ってきたけど。

休みも不定休で、行ってもシャッターが閉まっていることも。

そのシャッターに色んな落書き(カキコミ)があって、「大阪からわざわざ来たのに、店閉めるんじゃねぇ、バカヤロー!」とか書いてありました。

ラーメンのお味は豚骨のスープで結構濃厚だったような。

カウンターの中ににオヤジさんひとり。カウンターにはお客がズラリと並んで静かにラーメンを食べてました。

オヤジさんの迫力に気圧されてみんな寡黙だったのかも知れないけど、そうではなくて、ラーメンの作り手の一挙手一投足を身近に感じながら、作品としてのラーメンを味わう。

愛想はないけど余計な話もない。カウンターの中で一人で一所懸命にラーメンを作っているひたむきさが客にも伝わってくる。

きっと、シャイな人だったんだろうなぁ。

最初に入ったときはかなり驚くけど、慣れてくると心地よい居心地の悪さがクセになると云うか・・・。

云わば舞台演劇を見ているような感じだったのかも。ラーメンの作り手を見事に演じ切ったオヤジさん。

いまや札幌のラーメン店は百花繚乱。

有名店と云われるところで作り手を身近に感じられるお店は少なくなりました。

富公の店が狸小路から無くなって、もう随分と年月が流れたような。

あのオヤジさんも亡くなったと聞いたけど、ついぞ名前を知る機会はなかったなぁ。

富公とオヤジさんに合掌。
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by go_st_andrews | 2012-12-13 16:16 | 日々の出来事

ゴルフの聖地St.Andrewsでプレーするのを夢見るぐうたら人間のブログ


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